町(永明地区)の歴史                    目次へ


 No.28 永明地区の近・現代(その19)

  近代的な郵便制度は、1871年(明治4年)1月に東京・大阪・京都の3都間の郵便法
 制定によってはじめられた。全国的に郵便制度が実施されたのは、翌年の7月のことで
 あった。

  永明地区では、当時の駒形新田1番地(現在の岡崎書店のところ)に駒形郵便局が
 開局したのが1875年(明治8年)4月14日のこと、これが本地区での最初の郵便局で
 ある。初代局長は岡崎茂十郎氏。開局以来まもなく100年になろうとしている。

  駒形局のその後のおもな歩みをみると、1928年(昭和3年)に電話交換事務の取扱
 いを開始。当時、交換手(女性)が2名いたという。1935年(昭和10年)に同町内の根岸
 氏の敷地に(5代目局長の根岸槙太郎氏宅)に移転。1970年(昭和45年)4月24日、
 電話自動改式により電話の交換事務を廃止。このときから電話がダイヤル式になったの
 である。翌年4月19日に、下大島町字宿下に移転し、前橋東郵便局と改称して現在に
 至っている。(局長野村武吉氏)。約1世紀の長きにわたって、駒形郵便局が地域住民の
 ために果たしてきた業績は、非常に大きいものがあるといえよう。

  本地区には、ほかに小島田郵便局(昭和19年11月開局、局長浅野利次氏)、天川大島
 郵便局(昭和39年7月開局、局長関口三男氏)、前橋町尻郵便局(昭和42年8月開局、
 局長秋庭友安氏)、野中郵便局(昭和43年11月開局、局長吉田治司氏)の4局があり、
 地区の発展のため大きな役割を果たしている。(昭和49年現在のこと)


                                         (『農協えいめい』1974.1.15 41号)

         No.27 永明地区の近・現代(その18)
         No.29 永明地区の近・現代(その20)

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