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(ひゃくばんかんぜおん)
百番観世音とは?
上大島町百番観音堂は、同じ町内にある光明山浄土院長福寺の境内にあり、
宝暦年間(1751年〜1764年) 以前に建立されたものですが、焼失により昭和8年
当時の村民により寄進され再建されたものです。堂内には、百体の観音様が祀られています。
百体の観音様は、西国三十三番(近畿地方に点在する観音霊場)、
秩父三十四番(埼玉県秩父地方に点在する観音霊場)、板東三十三番(関東1都6県に
点在する観音霊場で、群馬県には15番霊場の白岩観音(白岩山、長谷寺)、16番霊場
の水沢観音があります)のそれぞれの観音様百体を祀ってあります。御先祖の方々が
各地の霊場を巡礼され、その記念として奉納したと言われています。
上大島町百番観世音 |
百体の仏像 No1〜No100 を写真で
紹介します。
百番観音像 No01 〜 No30
百番観音像 No31 〜 No60
百番観音像 No61 〜 No90
百番観音像 No91 〜 No100
百番観世音霊場の略歴
この観音堂は、町内の有志の方々で構成する「百番観世音親交会」の皆様が、お守りしています。
毎月、十六日に十六日念仏が奉納されるほか、三月十五日、七月十五日には、天道念仏も行われ
ています。お堂に祀られている百体観音の内、年号のはっきりしているものは一体のみですが、
その一体の観音様の背面に次の様な記載があります。
江木村
齋藤右衛門
宝暦十年 八月十八日 常林妙貞禅定居士
注記)宝暦十巳年は西暦1760年)
この他にも、一体の観音様には「明和」( 宝暦の後、安永の前。1764年から1771年までの期間)
の年号が記されているものがあります。百体観音は、宝暦前後(1764年〜72年)に多くの村人から
奉納されて出来上がっていったものと思われています。(木瀬村誌)
仏像の見方(菩薩)
菩薩の特徴は、@ 如来と異なり、装飾品がある
A 髪型は、結い上げている(お地蔵様は剃髪している)。
B 天衣を纏っている。
C 菩薩の数は多く、特に観音さまで、六観音と呼ばれる聖観音・十一面観音
・千手観音・如意輪観音・馬頭観音・准胝観音の仏像が多い。
1. 聖観音 御利益:あらゆる災害から逃れることができる等。
特 徴:額に仏像が付き、手に蓮華のつぼみを持つ。
水瓶を持っていることもある。
2. 十一面観音 御利益:その時その時に現れ、正しい道を教えてくれる。
特 徴:額にいくつもの仏さまの顔がある。
3. 千手観音 御利益:千の眼と千の手で、生あるものをすくう等。
特 徴:いくつもの仏さまが額にあり、いくつもの手がある。
4. 如意輪観音 御利益:欲しいものをすべて手に入れることができる等。
特 徴:多数の手をもち、立て膝で座る。膝に肘をつき、頬に触れている。
5. 馬頭観音 御利益:すべて「うま くいく」草を食べるように障害を食べてくれる等。
特 徴:額にうまを付けている。三面で手が8本ある。
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